心はどこにある?
心を示すとき心臓のあたりの胸を指します。
この部位は、体に7つあるエネルギーセンターのひとつハートチャクラがあると言われています。
大切なものを失った経験がある人は感じたことがあるかもしれません。
私は20年位昔に感じたことがあります。
心にぽっかり穴が開いている感覚を。
そのとき感じる心は正に胸の位置です。
心や感情は、胸のあたりを中心に出ている感じがしました。
その時から、心と体は強く影響しあっていると実感し観察してきました。
しかし、実際の施術に活かすことは最近までしませんでした。
施術を見えないものを基準にしてしまうと、大きく見誤っても間違いに気付けないことがあるかもしれないからです。
意識して、封印していました。
エネルギーとか目に見えない力とか、それを施術に活かせるレベルになるにはもっと感覚を鋭くしなければならないと感じていました。
陰陽五行の教えにも臓器と感情の関係が伝えられています。
しかし、その文面を丸暗記したところで施術に活かせるとは思えません。
施術をしている「今ここ」で起きていることを感じ取れないのであれば、クライアントさんに向き合っているとは言えないからです。
そんなある日、クライアントさんの背中に触れたとき「声」が聞こえました。
耳から聞こえるのとは違う「声」を感じました。
「今、こう思いました?」
思わず確認してしまいました。
驚いたように「なんでわかったんですか?」
「あ~、なんとなく。」と答えましたが、ハッキリと聞こえました。
感情の声です。
この感覚は施術に活かせるに違いない!
そう思いましたが、それ以来同じようにハッキリと聞こえることはなく時間だけが過ぎていきました。
新型コロナの影響もあり、自分の時間が沢山できました。
自分の感覚を磨く時間に費やしました。
10年程続けている武術の感覚とも相まって、今まで以上に身体感覚がハッキリとしてきました。
私が緩めば、相手も緩む。
私が安定すれば、相手も安定する。
私が整っていれば、相手も整う。
私が影響されてしまわぬよう、常に体の正しい軸をしっかりと意識し続けること。
常に、筋肉の無駄な緊張を緩ませること。
そのためには、外的な要因の他、内的な反応にも気を付けること。
自分に起きる感情の反応を筋肉が受けて緊張したら直ぐに解放して緩ませること。
徹底的に、自分の体の反応に注目します。
そして、在り方を意識して自分が快適でいられるように注意します。
それからです。
明らかに施術の効果が変わってきました。
心の動きが観えてきました。
相手に注目していると観えません。
自分を通じて相手を感じると観えます。
そのため、自分が整っていないと相手を歪んでみることになります。
正確に観ることが出来ません。
大切なのは表層ではなく、深層の本心の部分です。
ここを感じられると、確実に良い変化が起きます。
治癒力を閉じ込めている扉を私が見つければ、相手が自ら開けてくれます。
今までの施術では、私が力ずくで開けようとしていた感じです。
だから、相手の状態により開けられるときと開けられないときがハッキリ分かれました。
今は、それを開けるのに相応しい本人が開けられるように扉の目の前まで案内して開ける手伝いをするだけです。
心は胸の位置にあるかもしれません。
しかし私の感じるあらゆる感情は、体のあらゆる場所に残っています。
体全体が受信しているかもしれませんが、私は細胞の一つひとつが感情を発信していると感じます。
そうなると、心は体全体を包んでいるオーラに感じるわけです。
そうなると、心という言い方にはならないかもしれません。
気、意識、霊体、アストラル体、エーテル体、呼び方はなんでもいいです。
ただ、確かにそこには見えない力を感じるわけです。
そして今のところ、私はそれらを心って捉えています。