プロなら不思議と思うことは勉強不足と思え
こんにちは。
私の施術は不思議がられます。
頭痛持ちで鼻炎がある方の施術をしたときのこと。
・ほほ骨の関節(目の下辺り)に押して痛みがあります
・同じ側の股関節を開くと痛いです
・同じ側の足の親指を反らしたり曲げたりすると痛みがあります
・足首から足の指までの間の骨(足根骨)の動きが悪い感じがあります
これらのことが別々でおきたことと考えることもできますが、
体に流れているストーリーを読んでいくとその限りではありません。
体に流れているストーリーの元は、日常生活、癖や昔のケガ、考え方や思い方などです。
周りの情報を入れずに考えたい、周りに影響されたくないなど、心を閉じたいときって胸の前で腕を組みます。
人の多い場所で座っていてアイデンティティを守りたいときは脚を組みたくなります。
骨盤が~なんて話もありますが、心の状態が姿勢にも表れるわけです。
同じ姿勢が多ければ、それに使う筋肉は縮みやすくなり、骨の位置もほんの少しだけズレます。
考え方や思い方が姿勢の特徴として表れるんですね。
そして、一番影響している場所を特定します。そこを施術すれば他も良くなります。
この方の場合、足根骨の動きを良くするのが効率がいい施術になると感じたので、
足根骨を施術しました。
すると、親指も痛くなくなり、股関節の開いた時の痛みも無くなり、ほほ骨の関節の押した痛みも無くなり、鼻の通りがよくなりました。
重かった頭も軽くなりました。
頭痛持ちなので、背中と首、頭蓋骨も施術しましたが、足根骨の施術を先に行うことでそれ以降の施術では体の変化が速く、短い時間で頭がすっきりして鼻の通りが良くなりました。
ふしぎぃ~!というので、そうですねぇ~と答えました。
昔むかし、幼いころにお腹が痛くなると私の父が腕や脚を押してお腹の痛いのを治してくれました。
父は治療家ではありません。が、父本人が子供の頃病弱で鍼灸師の先生に治療を受けていて興味が出たのでしょう、自分でも研究して治し方を見つけていったようです。
ただ、加減を知らないというか、父の治療は押されたところに激痛が走ります。
北斗の拳でケンシロウが敵の秘孔を突いて電気のようなものが走るのと同じように、自分の体にも走り抜けたのを思い出します。
体が爆発しなくてよかったです。
お腹の痛いのは無くなりました。
子供のころからこんな経験ができていたので、
お腹が痛いときは腕のここを押すといい脚のここを押すといい
と、なんの不思議も感じずに、そういうものだと思っていました。
(食あたりでお腹が痛くなった時は出してしまった方がいいですから、そういう時はトイレが先です。何でもかんでもツボ押せばいいってもんではありません。)
父のやっていたことは、経絡、経穴を使って体の働きのバランスを整える療法です。
鍼も灸も使わず押圧で結果を出してくれました。
治療家では無いので、家族以外には行いません。
激痛なので母も姉も嫌がるので、ほぼ私しか受けていませんが、その日のうちに不調が無くなる治療法はすごいです。
私の行う方法は気の流れやエネルギーの流れ自体を追うものではありません。
ハッキリ見えないし、個人差は大きいし不確かなものとして感じられるので基準にできなかったのです。
なので、筋肉と骨に焦点を当てています。
だからと言って、経絡などのつながりが全く関係ないとは考えていません。
体の発生目的を考えると、
食べること(動物と植物の差は脳があるかどうかでは無く腸があるかどうかです)をいかに効率よく行うかということになります。
最初は腸から生まれます。そこには入口兼出口があります。
効率よく食べたいから口の周りに神経が増えていきます。これが脳の始まりです。
食べて消化するために体が出来上がっていきます。
この、一つの目的のために作られたのだから、顔も股関節も足もエネルギーの流れも同じ目的のために作られていてお互いに影響し合っているわけです。
こういう考えをもって人の体に向き合わないと、効率の良い施術はできません。
不思議と思っても、必ずそうなるための理由があります。
プロならば、その理由を学ぶ必要があります。
誰も教えてくれないなら自分で考えること。
答えは体の中にすでにある。
そう思って学べば多くのことを吸収できます。
どの道も、プロじゃないなら不思議ぃ~と楽しんじゃえばいい。
プロならば突き抜けた考え方も、時には必要です。
長文読んでいただき ありがとうございます